- WiMAXの速度制限の解除方法が知りたい!
- WiMAXの速度制限が解除されない時はどんなことを確認すればいいの?
- WiMAXでよく速度制限になるから、他のポケットWi-Fiの方がいいのかな?
- WiMAXで速度制限にかからないためにはどうすればいいの?
WiMAXを利用していて、通信速度制限にかかってしまったという人も多いでしょう。
しかし結論から言えば、WiMAXの通信速度制限は『良心的』であると言えるでしょう。
なぜなら他のポケットWi-Fiと比較した際に、通信速度制限の解除条件が最もゆるいのがWiMAXだからです。
- WiMAXの通信速度制限の種類について
- WiMAXの通信速度制限が解除されるタイミング
- WiMAXの速度制限が解除されない時に確認すべきこと
- WiMAXと他のポケットWi-Fiの速度制限と解除条件の比較
- WiMAXの速度制限にかからない対策
本記事でWiMAXの速度制限について理解してさらに使いこなしていきましょう!
WiMAXの通信速度制限は3種類
WiMAXの通信速度制限には下記の3種類があります。
- ギガ放題の速度制限(3日間で10GBを超えた時)
- 通常プランの速度制限(月間7GBを超えた時)
- ハイスピードプラスエリアモードの速度制限(月間7GBを超えた時)
それぞれのプランによってどのように通信速度制限がかかるか解説していきます。
ギガ放題の速度制限(3日間で10GBを超えた時)
WiMAXには月々の通信量を無制限で利用できるギガ放題プランが用意されています。
ギガ放題プランであれば、月々の通信量を気にすることなく利用することができますが、短期間に利用しすぎてしまうと速度制限がかかってしまいます。
ギガ放題プランで速度制限がかかってしまう条件が『3日間で10GB以上を利用した時』です。
1ヶ月単位ではなく、3日間ごとに通信量の制限があることを覚えておいてください。
速度制限のイメージは下記の図の通りです。

引用:uqwimax.jp
上記のように1日目~3日目の通信量は「10.2GB」なので、3日間で10GB以上を利用しています。
そのため4日目~5日目に速度制限がかかっています。
反対に2日目~4日目の通信量は「9.7GB」なので、5日目~6日目に速度制限はかかっていません。
ギガ放題プランでの速度制限は、3日間で10GB以上を利用した日の翌日の18時〜深夜2時ごろになります。
改めて上記の図を用いると1日目~3日目の通信量は「10.2GB」を利用しているので、速度制限がかかりますが、速度制限がかかる時間帯は4日目の18時〜5日目の深夜2時ごろということになります。
そのためギガ放題プランの速度制限は翌日の夜約8時間ほどということです。
1Mbpsの速度はUQ WiMAXの公式サイトで、 「YouTubeの標準画質の動画が見られる程度の速度」と記載されています。
制限後の最大通信速度:概ね1Mbps※3(YouTube動画の標準画質レベルが視聴可能な速度)
※3送受信の最大速度であり、実際の速度は電波環境等に応じて1Mbps以下となることがあります。
引用:uqwimax.jp
そのため高画質な動画を見るのは難しいですが、好きな動画を標準画質であれば見ることはできるます。
また1Mbpsあれば、ヤフーニュースやぐるなびなどのサイトの閲覧は問題なく可能です。
加えてTwitterやインスタグラムなどのSNSも問題なく見ることができるスピードなので、速度制限中でも利用できると考えておいていいでしょう。
通常プランの速度制限(月間7GBを超えた時)
続いて通常プランで速度制限がかかった場合です。
ギガ放題プランが月間での利用量が無制限であるのに対して、通常プランは月間で7GBを超えた時にその月が終わるまで速度制限がかかるという、ギガ放題プランと比較するととても厳しい基準になっています。
なお通常プランは全てのプロバイダで選択できるのもではなく、「Broad WiMAX」や「GMOとくとくBB」などの一部プロバイダでの提供に限定されています。
通常プランで速度制限にかかってしまうと、月末まで速度制限がかかってしまうことに加えて128kbpsの非常に低速な速度になってしまいます。
128kbpsになってしまうと以下のようなことが難しくなってしまいます。
- サイト閲覧
- 画像の送受信
- 動画視聴
- ファイルダウンロード
128kbpsになると画像を読み込むのが極端に遅くなってしまうため、画像が貼り付けてあるサイトの閲覧は難しくなってしまいます。
また友だちにLINEで画像を送るのも難しくなってしまうでしょう。
ハイスピードプラスエリアモードの速度制限(月間7GBを超えた時)
WiMAXにはau 4G LTE回線を使って通信ができる「ハイスピードプラスエリアモード」のサービスがあります。
ハイスピードプラスエリアモードとは・・・
WiMAX回線が通っていない場所で回線を利用するために、au 4G LTE回線を利用して通信するモード。
ハイスピードプラスエリアモードはWiMAXの月額料金に加えて、1,005円/月の別途料金を払うことで利用することができます。
ハイスピードプラスエリアモードの通信量の上限は月間7GBです。7GB以上利用すると月末まで速度制限がかかってしまいます。
ここで注意しなくてはいけないのは、ハイスピードエリアプラスモードで制限がかかってしまうと、ギガ放題プラン側(ハイスピードモード側)も道連れになって速度制限がかかってしまうことです。
だからハイスピードプラスエリアモードは月間で7GB以上使わないように慎重になった方がいいね。
ハイスピードプラスエリアモードで速度制限にかかってしまうと、通常プランと同様に128kbpsの非常に低速な速度になってしまいます。
そのためハイスピードプラスエリアモードを利用するのは、どうしても他に手段がない時に利用するというのがいいでしょう。
WiMAXの速度制限が解除されるのはいつの何時?
最初に覚えておくべきこととして、WiMAXの速度制限の解除はどのプランでも解除されるまで待つしかないということです。
追加料金を支払えば通信制限が解除されるなどのモバイルルーターもありますが、WiMAXでは対応されていないので、覚えておきましょう。
ギガ放題の速度制限解除のタイミング
最初にギガ放題プランの速度制限解除のタイミングです。
ギガ放題プランの速度制限は3日間で10GB以上を利用した日の翌日の18時〜深夜2時ごろになるというものでした。
そのため解除のタイミングは速度制限がかかった日の深夜2時以降になります。
ギガ放題プランであれば、たとえ速度制限がかかってしまったとしても、朝や日中は毎日問題なく利用できるので大きなメリットと言えます。
通常プランの速度制限解除のタイミング
続いて通常プランの速度制限解除のタイミングです。
通常プランは月間で7GB以上を利用した時にその月が終わるまで速度制限がかかるというものでした。
そのため解除のタイミングは翌月1日の午前0時ごろとなります。
8月に通常プランで速度制限がかかった場合は、9月1日0時に速度制限が解除されるというイメージです。
月が変わるまでは速度制限の解除はできないので、覚えておきましょう。
また通常プランからギガ放題プランなどに月の途中で変更した場合でも、月末までは速度制限がかかっていますので、プラン変更の際は覚えておいてください。
ハイスピードプラスエリアモードの速度制限のタイミング
最後にハイスピードプラスエリアモードの速度制限のタイミングは、通常プランと同様に翌月1日の午前0時ごろが解除のタイミングになります。
ハイスピードプラスエリアモードで7GBの制限がかかるとギガ放題プランを契約していても、その月が終わるまでは月末まで解除されません。
そのためギガ放題プランを利用しているメリットがなくなってしまうので、ハイスピードプラスエリアモードの利用は十分注意しましょう。
プロバイダ(UQやBroadWiMAX、GMOなど)によって解除条件に違いはない
WiMAXはUQやBroadWiMAX、GMOなど多くのプロバイダから選ぶことができますが、速度制限の解除に違いはありません。
そのためどこのプロバイダを利用していたとしても、ギガ放題であれば速度制限がかかった日の深夜2時以降ですし、通常プランであれば翌月1日の午前0時ごろです。
速度制限解除の条件は変わらないので覚えておくといいでしょう。
WiMAXの速度制限が解除されない時に確認すべきこと
自分の利用しているWiMAXの速度制限が解除されない時に確認すべきことは下記の2つです。
- 3日間で10GBの制限を正しく理解しているか
- ハイスピードプラスエリアモードで超過していないか
3日間で10GBの制限を正しく理解しているか
WiMAXは3日間で10GB以上を利用していると翌日の18時〜深夜2時ごろに速度制限がかかります。
そのため連日10GB以上を利用していた場合は、毎日18時〜深夜2時ごろに速度制限がかかるということになります。
下記の図をご覧ください。
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1日目~3日目の合計の使用量は52.5GBなので、4日目の18時から深夜2時ごろまで速度制限がかかります。
さらに図を見ると3日目に1日で50GBを利用しているのがわかります。
3日間で10GB以上を利用しているのが速度制限の条件ということは、1日で10GB以上利用した場合でも速度制限にかかってしまいます。
3日目に1日で50GBを利用しているため、5日目、6日目も「3日間で10GB以上を利用している」という条件に当てはまり、速度制限にかかるということになります。
ハイスピードプラスエリアモードで超過していないか
ハイスピードプラスエリアモードはギガ放題プランで契約していても利用できるモードです。
「ハイスピードプラスエリアモードの速度制限(月間7GBを超えた時)」で解説した通り、ハイスピードプラスエリアモードを利用した月は、ギガ放題プランでの契約であってもその月の通信量の上限は7GBとなってしまいます。
ハイスピードプラスエリアモードを利用した月の速度制限の解除は翌月1日のため、ギガ放題プランでの速度制限解除の条件にはなりません。
WiMAXと他ポケットWi-Fiの速度制限と解除条件を比較
WiMAXと他ポケットWi-Fiの速度制限と解除条件の比較表は下記の通りです。
速度制限 | 解除条件 | |
---|---|---|
WiMAX(ギガ放題) | 3日間で10GB以上の利用 | 翌日の18時〜深夜2時に制限がかかった後以降に解除 |
ワイモバイル:Pocket WiFiプラン2/L(アドバンスモード利用時) | 前日までの3日間の利用通信量が、8,389万パケット(約10GB)以上 | ①当日18時から翌日1時までの制限以降 ②500MBごとに500円で速度制限の解除可能 |
ソフトバンク(ポケットWiFi) | 月間50GB以上の利用(メリハリプラン) | 翌月1日に解除 |
どんなときもWiFi | 月間25GB以上で制限 ※総務省による行政指導 | 不明 ※通信量無制限を謳っていたため |
MUGEN WiFi | 利用無制限なのでなし | なし |
解除条件が一番ゆるいのはWiMAX
結論から言えば解除条件が一番ゆるいのはWiMAXのギガ放題プランであると言えます。
なぜなら追加料金を払って制限を解除する必要もなければ、唐突に速度制限にかかることもないからです。
WiMAX(ギガ放題)は3日間で10GB以上の利用で翌日の18時〜深夜2時に制限がかかりますが朝や日中にかからないのが利点です。
上記の表を見ると、MUGEN WiFiなどのクラウドWi-Fiと言われるシリーズが速度制限や解除条件には良いように見えます。
しかしクラウドWi-Fiの大きなデメリットはトラブルが多いことです。
MUGEN WiFiは2020年8月現在、新規の申し込み受付を停止しています。原因は「コロナウイルスの影響で、端末の供給ができなくなったため」とされています。
またどんなときもWiFiもクラウドWi-Fiですが、表にある通り、利用無制限と謳っていたにも関わらず実は月間25GB以上の利用で制限をかけていたとして、総務省による行政指導が入っています。
このようにクラウドWi-Fiはトラブルが多く安心して利用ができないというのが、デメリットになります。
WiMAXの速度制限にかからない対策
速度制限なくいつまでも快適に利用したいという人は多いと思います。
WiMAXの速度制限にため、下記の対策をしてみるのも手になります。
- こまめに通信量を確認する
- 大量に通信量を消費する場合は固定回線を使う
- 通常プランの場合はギガ放題へ変更する
- ハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE)はできるだけ使わない
こまめに通信量を確認する
まずはWiMAXの通信量をこまめに確認しましょう。
自分の利用している通信量が分かれば、通信制限がかかる前に調整することができるからです。
WiMAXで通信量を確認する方法
- ルーターのホーム画面から「情報」をタップする
- 「データ通信量」をタップする
- 「前日までの3日間」「本日までの3日間」「今月」のデータ通信量が表示されるので確認する
上記のように1分もあれば、自分のデータ通信量を確認することができるので、使いすぎが気になったら確認するといいでしょう。
またWiMAXではデータ量通知サービスに登録することもできます。
データ量通知サービスとは、3日間で10GB以上利用して速度制限がかかる時にメールで連絡してくれるというものです。
メールが届いたら使いすぎという判断ができるので、次の速度制限にかからないように気をつけることができます。
大量に通信量を消費する場合は固定回線を使う
WiMAXで連日のように速度制限がかかる場合は固定回線を使うのもいいでしょう。
なぜなら固定回線は速度制限がないだけでなく、速度もWiMAXよりも早い場合が多いからです。
家で動画を視聴している、オンラインゲームをプレイしているなどの場合は固定回線を利用した方がお得になる可能性もあります。
外での利用はできませんが、家での通信量がほとんどだという場合は検討してみるといいでしょう。
通常プランの場合はギガ放題へ変更する
現在、月間7GBが上限の通常プランを利用して速度制限にかかってしまっている場合は、ギガ放題プランへ変更するといいでしょう。
なぜならギガ放題プランの方が、速度制限も解除条件もゆるいからです。
1ヶ月で7GB以上を利用してしまうのであれば、ギガ放題プランの方がストレスなく利用することができます。
通常プランからギガ放題プランへの変更方法は下記の通りです。
プラン変更方法
- 利用しているプロバイダのHPから契約情報にログインする
- 利用中のサービスからWiMAX2+を選択する
- プラン変更を選択する
- ギガ放題プランを選択する
- プランを確認して問題がなければ、同意するにチェックを入れて申し込む
ハイスピードプラスエリアモード(au 4G LTE)はできるだけ使わない
最後の対策はハイスピードプラスエリアモードを利用しないようにすることです。
なぜならハイスピードプラスエリアモードを利用してしまうと、ギガ放題プランでの契約でも月間7GBの利用上限になってしまうからです。
ハイスピードプラスエリアモードはWiMAXがどうしても圏外になってしまうなど、最後の手段として利用するのがいいでしょう。
また、どうしてもハイスピードプラスエリアモードを利用したい場合は「ワンタイムHS+A通信量制限」を利用するのがおすすめです。
ワンタイムHS+A通信量制限とは・・・
ワンタイムHS+A利用時に設定されたデータ通信量に達した時にも自動的にハイスピードモード(HS)へ切り戻す機能
一時的なので自分で設定を戻す必要がなく、利用できるのがメリットです。
ワンタイムHS+Aの通信量制限の設定方法は下記の通りです。
設定方法
- 「設定」をタップする
- 「ネットワーク」をタップする
- 「ワンタッチHS+A」をタップする
- 「解除するデータ通信量」で解除したいデータ量を選択する
上記で設定が可能なので、覚えておくといいでしょう。
ワンタイムHS+Aの通信量制限の設定は「WX06」「W6」「WX05」「W5」など最新機種でも設定可能です。
設定忘れ防止にもなるので、どうしてもという時に利用するといいでしょう。
当サイト「サルでも分かるWi-Fi」が総力を挙げて全24プロバイダを徹底比較し、おすすめを厳選しています。
あなたが選ぶべきプロバイダはどれなのかが分かりますので、WiMAXで迷った時の参考にしてみてください。