- ポケットWiFiを有線接続するにはどんな方法があるの?
- 有線接続のメリットやデメリットは?
ポケットWiFiでの有線接続は、無線LANルーターやモデムと違う部分があるため、やり方が分からないというのも珍しくありません。また、ポケットWiFiは無線接続がメインのため、有線接続に必要な道具は自分で購入したり、用意する必要もあります。
- ポケットWiFiを有線接続する方法
- ポケットWiFiで有線接続するメリット・デメリット
- ポケットWiFiでおすすめのプロバイダ
ポケットWiFiを有線接続する方法
ポケットWiFiの有線接続とは…
ポケットWiFiの有線接続とは、ポケットWiFiとスマートフォンやタブレット、パソコンといった端末をケーブルで繋げてインターネットに接続する手法のこと。無線通信に比べて通信が安定するなどのメリットがある。
ポケットWiFiを有線接続する方法は2種類あります。
- 有線接続方法①LANケーブルを使う
- 有線接続方法②USBケーブルを使う
有線接続方法①LANケーブルを使う
ポケットWiFiを有線接続する方法として最もメジャーなのは、LANケーブルを使う方法になります。
LANケーブルとは…
LANケーブルとは、有線でインターネット接続をするために使うケーブルの1つ。製品によって通信速度が異なり、CATの後にある数字が大きいほど高速通信回線に対応している。
パソコンやノートパソコン、ゲーム機などはLANポートがあるため、LANケーブルを差し込むだけでセッティングは完了します。
ですが、ポケットWiFiにはLANポートが無いため、クレードルと呼ばれる拡張器を別途用意して接続することになります。

引用:uqwimax.jp
LANケーブルで接続する手順は次になります。
- ポケットWiFiをクレードルに接続する
- クレードルと接続したい端末をLANケーブルで繋げる
- インターネット接続を確認する
有線接続方法②USBケーブルを使う
USBケーブルで有線接続は可能ですが、充電専用のUSBケーブルだと有線接続はできません。通信用の有線接続ケーブルを用意しましょう。
通信用のUSBケーブルを用意したら、次の手順で接続します。
- ポケットWiFiにUSBケーブルを接続する
- 接続したい機器にUSBケーブルを接続する
- インストールされたドライバーを実行する(初回)
- インターネット接続を確認する
PCとポケットWiFiをUSBケーブルで有線接続をすると、自動でインストールされたドライバを実行しなければならない場合があります。
なお、初回接続時はログイン情報が必要になる可能性があるため、ポケットWiFiサービスから渡されたIDやパスワードを手元に用意しておきましょう。
ポケットWiFiを有線接続するメリット
ポケットWiFiを有線接続するメリットは次の4つになります。
- メリット①無線より通信が安定する
- メリット②通信速度が向上する
- メリット③セキュリティ強度が上がる
- メリット④無線非対応の古いPCもネット接続できる
それぞれ、順番に解説します。
メリット①無線より通信が安定する
有線接続は無線接続よりも通信が安定します。なぜなら、無線通信は周辺の環境やポケットWiFiと端末の距離、別ルーターの電波と干渉などが影響して、通信が不安定になりやすいです。
有線接続だと、LANケーブルやUSBケーブルといった物理的なケーブルで通信が保護されているため、ほかの電波と干渉しあわずポケットWiFiと端末間の通信が安定します。
メリット②通信速度が向上する
通信が安定するということは、電波干渉を受けずにデータの送受信が可能になるため、結果的に通信速度が上がります。
通信速度が上がると高画質な動画や大量のデータを短時間で送受信可能、オンラインゲームの遅延が少なくなるなどのメリットがあります。
メリット③セキュリティ強度が上がる
一般的に無線通信よりも有線通信の方がセキュリティ強度は上がります。無線通信はアクセスポイントを設置しますが、このアクセスポイントは接続できる距離に居る人なら誰でもアクセスできてしまいます。
もちろん、パスワードが分からなければ利用することは出来ません。しかし、パスワードを総当たり攻撃などで突破されると、見知らぬ誰かにポケットWiFiの通信を勝手に使われてしまうという事態になります。
有線接続なら見知らぬ誰かがアクセスすることは不可能になるため、ポケットWiFiを勝手に利用されるようなことは起きません。
メリット④無線非対応の古いPCもネット接続できる
ポケットWiFiを有線接続をすると古いPCでもネットに繋げられる場合があります。
古いパソコンやノートパソコンは、WiFi(無線通信)非対応というのも珍しくありません。
無線非対応の端末でも、LANケーブルやUSBケーブルといった有線接続可能な差し込み口があれば、ポケットWiFiに繋げてインターネットを楽しむことが出来ます。
ポケットWiFiを有線接続するデメリット
ポケットWiFiを有線接続するデメリットは次の3つになります。
- デメリット①有線ケーブルを購入する必要がある
- デメリット②クレードルが必要な場合がある
- デメリット③持ち運びが面倒になる(利便性が下がる)
デメリット①有線ケーブルを購入する必要がある
ポケットWiFiサービスにもよりますが、LANケーブルやUSBケーブルが同梱されていない場合、有線接続をするなら有線ケーブルを自分で購入する必要があります。
LANケーブルやUSBケーブルの価格は1,000円前後ですが、自分で性能を比較したり、対応しているのか確認する作業は手間になります。
デメリット②クレードルが必要な場合がある
ポケットWiFiの機種によっては、LANケーブルを接続する際にクレードルが必要な場合があります。例えば、WiMAX2+回線を利用するSpeed WiFi NEXT WXシリーズは別売りのクレードルが必要になります。
すべてのポケットWiFiにクレードルが有るとは限りません。Speed Wi-Fi NEXT W06はクレードルが無いタイプのポケットWiFiのため、LANケーブルを用いて有線接続することが出来ません。
デメリット③持ち運びが面倒になる(利便性が下がる)
ポケットWiFiを有線接続をする場合、LANケーブルかUSBケーブルのどちらかを持ち歩く必要があり、LANケーブルだとクレードルもセットで持ち歩かないと意味がありません。
ポケットWiFiのメリットの1つにサイズが小さいため持ち運びがしやすいという利便性の高さがあります。有線接続だと、かえってポケットWiFiのメリットを消してしまいます。
ポケットWiFIは有線接続と無線接続は同時に可能
ポケットWi-Fiと端末を有線接続しながら、別の端末と無線接続をすることは可能です。特別な設定をする必要はなく、有線接続をした状態で無線接続の設定をするだけです。
ただし、複数台の同時接続は通信データ容量を複数の端末で分け合うため、通信データ容量の減りが大きくなるというデメリットがあります。
ポケットWiFIは変換ケーブルで様々な機器に有線接続可能
パソコンやノートパソコン、スマートフォンにはLANケーブルかUSBケーブルの差し込み口があります。これらの端末は差し込み口に合ったケーブルを選択すれば、すぐに接続できます。
一方でいくつかの端末ではそのまま有線接続することは出来ず、変換ケーブルを用いる必要があります。
- Switch
- iPhone
Switch(LANケーブル、有線LANアダプターが必要)
SwitchとポケットWi-FiをLANケーブルで接続する場合は、次の2つが必要になります。
- ポケットWiFiと接続するLANケーブル
- 有線LANアダプター
有線LANアダプターとは、SwitchにあるUSB端子にLANケーブルを繋げるための変換ケーブルです。接続方法は次の通りになります。
- ポケットWiFiにLANケーブルを接続する
- LANケーブルとLANアダプターを接続する
- LANアダプターをSwitchドックのUSB端子に接続する
- 本体の設定から「有線でインターネット」に接続を選択する
iphone(LANケーブル、Lightning用の有線LANアダプターが必要)
iPhoneとポケットWiFiをLANケーブルで接続する場合は、次の3つが必要になります。
- ポケットWiFiと接続するLANケーブル
- Lightning用の有線LANアダプター
iPhoneの端子はUSBではなく、Lightningという独自規格となっています。そのため、LANケーブルをLightningに繋げるための有線LANアダプターが必要になります。接続方法は次の通りになります。
- ポケットWiFiにLANケーブルを接続する
- LANケーブルとLightning用の有線LANアダプターを接続する
- Lightning用の有線LANアダプターをiPhoneに接続する
- 設定画面でEthernetに接続しているのを確認する
ポケットWiFIで有線接続できない時に試してみること
もし、ポケットWiFiで有線接続ができない場合は、次の2つを試してみましょう。
- 端末の再起動
- LANケーブルを変更する(規格に問題がある可能性)
それぞれ、順番に解説します。
端末の再起動
ポケットWiFiで有線接続ができない場合は、端末を再起動してみましょう。再起動すると、端末に蓄積された不要なデータなどが削除されて、接続しやすくなる可能性があります。
ポケットWiFiの再起動方法は機種によって異なりますが、基本的には次の流れとなります。
- 接続している端末を切断する
- 再起動ボタンを押す(再起動ボタンが無ければ電源をオフ→オンする)
- 画面が起動したら再起動完了
LANケーブルを変更する(規格に問題がある可能性)
ポケットWiFiを再起動しても有線接続ができない場合は、使用している有線ケーブルに問題があるのかもしれません。考えられる問題は次の2つになります。
- ケーブルが内部で断線している
- ケーブルが通信用じゃない
有線ケーブルでよくあるトラブルが、内部で断線していることです。ケーブルを折って結んでいると、内部で線が切れてしまうことがあります。その場合は、別のケーブルを使用しましょう。
また、USBケーブルでよくあるのが、充電用のUSBケーブルと通信用USBケーブルを間違えて使用していることです。充電用のUSBケーブルではインターネットに接続することは出来ません。
ポケットWiFiで有線・無線接続ともにおすすめの2選
ポケットWiFiサービスはいくつもの種類がありますが、そのなかで有線接続・無線接続共におすすめのプロバイダは次の2つになります。
- Broad WiMAX
- GMO とくとくBB WiMAX
Broad WiMAX
Broad WiMAX | |
---|---|
実質月額 | 3,647円 |
下り最大速度 | 1,237Mbps |
上り最大速度 | 75Mbps |
通信制限の条件 | 直近3日間での通信データ容量が10GB以上 |
制限される期間 | 翌日18時~翌々日2時ごろまで |
制限中の通信速度 | 概ね1Mbps |
Broad WiMAXは月額料金がほかのポケットWiFiサービスに比べて非常に安いのが特徴です。
下り最大速度は1.2Gbpsを超えており、固定回線並みの通信速度でインターネットを楽しめるのも魅力的です。
GMO とくとくBB WiMAX
GMO とくとくBB WiMAX | |
---|---|
実質月額 | 3,476円 |
下り最大速度 | 1,237Mbps |
上り最大速度 | 75Mbps |
通信制限の条件 | 直近3日間での通信データ容量が10GB以上 |
制限される期間 | 翌日18時~翌々日2時ごろまで |
制限中の通信速度 | 概ね1Mbps |
GMO とくとくBB WiMAXは実質月額料金がBroad WiMAXに比べても安いポケットWiFiサービスになります。
その安さの秘密はほかのポケットWiFiサービスに比べても高額なキャッシュバックキャンペーンを実施しているからで、キャンペーンの適用条件に当てはまるならGMO とくとくBB WiMAXはお得になります。
当サイト「サルでも分かるWi-Fi」が総力を挙げて全21社のポケットWiFiを徹底比較し、おすすめを紹介しています。
あなたが選ぶべきポケットWiFiはどれなのかが分かりますので、迷った時の参考にしてみてください。